キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「なに言ってんのさ青いの」

イーディスは青蛙の後ろから

長い枝でぺしぺしと頭を叩きました

「だからあなたは青いのよ」

「あたしがもしあなた達の姫ならば」

「誰一人の命も失ってもらっちゃ困るね」

「だってあたしの世界征服の夢を」

「叶えるためにはねずみ算式に」

「いっぱい人手が必要なんだよ?」

「オスはまだしもメスが減るって・・・」

「あれ?みんななに固まってんの?」

「もしやあたし夢から醒めちゃった?」

一人でかなり先を歩いていたイーディスは

出来ない側転をしながら

蛙達の元へ向かいます

「えへへっ!前転になってた」

「どうしたの?良い子のみんな!」

氷の様に固まった蛙達の周りを

イーディスは鼻歌まじりに歩きます
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