キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
全く興味が沸かないキネウムでしたが

ギーゼラの食いつきぶりに

思わず話を合わせてしまいました

それからどれだけの時間がたったでしょう

横の蒼井が何やらもぞもぞしています

キネウムはさっきから

気になってはいましたが

心のどこかでそれを否定してました

「わぁ・・・ウサ耳の犬」

そうです

昨日蒼井が超真空蜜柑砲で投げ飛ばした

あの犬が帰ってきたのです!

ウサ犬は必死に蒼井によじ登り

自分のウサ耳を蒼井の頭に

つけようと頑張っていました

「ちょっとごめんギーゼラさん」

「犬・・・ちょっと犬」

「犬と私どっちが大事なの?」

「いや・・・いやいや・・・」

迫り来るギーゼラ

侵蝕される蒼井

そして鳴るキネウムのお腹
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