キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
手枷と足枷

もっとこう・・・ほら、がぶっ・・・ちがっ・・・

「もうその辺でいいじゃろ」

「あ、はい、ごちそう様でした」

バリー博士が工具を片付けようと

蒼井の胸を開けた瞬間

蒼井の目がぱちりと開きました

しばし沈黙ののち

蒼井は手に何らかの気を溜め込みました

「この変態犬がっ!!」

「ギャイーン!!!」

バリー博士はアリウム城の方に吹っ飛び

蒼井は何事も無かったかの様に

キネウムの手を引っ張り歩き出します

「あ・・・蒼井さんあの・・・」

「お腹空いた」

「蒼井さんあの・・・あれ」

「今の犬があれですよ!」

「お腹空いた、イチゴ食べたい」

「博士です蒼井さん!犬は!博士!」

「イチゴ、イチゴ以外食べない」
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