キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
春真っ盛りと夏真っ盛りの間で

椎名と所長と探偵と少年とモスキート兄弟と雷電と不良達

「あれー、何してるんすか所長」

「そんないい木なんて持ち出して」

「あぁ、椎名君おはよう」

「朝食はバナナに板チョコでいいかな」

「それともバナナと牛乳・・・いや」

「バナナセーキで・・・いやいや」

所長はバナナの皮をむきながら

目からビームを出しました

「うおっ・・・所長・・・」

「いつからそんな魔王みたいな技」

「習得したんすか・・・」

「猫のニッケルのシッポが・・・」

「あぁ、言ってなかったっけか」

「ニッケルの尾は産まれつき無いんだ」

「あれは私が夜鍋して作っただよ」

椎名は、いやいやビームだよビーム

あんた顔だって獅子の様で鬼怖いのに

その上、目からビーム発射するとか

ガチで何物だよ

自分では人間だって言い張ってるけど

ぜってぇちげぇよ・・・

はぁ・・・

もうやだこの研究所、と思いました
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