キネウム王子とイーディス姫の溢れ出るパトス
「隠したって滲み出るその艶」

「あたしを舐めるんじゃないよ!」

すくっと立ち上がったイーディスは

目の前の蛙を抱きかかえると

目線を自分の高さに合わせたまま

くるくると回りだしました

「あっ・・・姫様・・・あっ」

「私は回転に弱いもので・・・あっ」

「ふーむふむ・・・10キロってとこか」

「あなた痩せすぎじゃない?」

「ちょっと太ってた方が食べ頃だよ?」

「ていうか・・・あれ・・・」

「力入んない・・・」

「あたし・・・とうとういけるかな・・・」

「サンクチュアリに・・・」
< 4 / 255 >

この作品をシェア

pagetop