溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
不意に近づかれると、GWに遥の布団で寝たことを思い出してしまう。

寝ぼけていたとはいえ、あれは失態だった。

遥だったから勘違いされなかったけど、他の男の人だったら襲われていたかもしれない。

寝ていた時もこんな風に彼に頭を撫でられたような。

ううん、きっと気のせいだ。

それにしても、『また後で』ってどういう事だろう?
家で?ってこと?

社長室に向かう彼の後ろ姿をじっと見ていたら、可憐さんに背後から肩を叩かれた。

「楓ちゃん、行くわよ」

「はい?」

行くってどこへ?

首を傾げる私の手を掴み、可憐さんはカツカツとヒールを鳴らしながらオフィスを出る。

そして、事前に呼んでいたのか、ビルの前に停車していたタクシーに私を乗せた。

彼女に連れられて来たのは、都内一有名な高級ホテルのエステサロン。
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