溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
「五月の下旬に雪なんか降るわけないだろ」
俺はフンと鼻で笑って誤魔化す。
「まあね。雪と言えば、楓の高校の卒業式も雪だったね」
修也に言われて思い出した。
そう言えば、その日、綺麗な粉雪が空から降っていたっけ。
彼が海外に行っている父親の代わりに楓の卒業式に参列するというので俺もついていったのだ。
「あの時、体育館が寒くて私ブルブル震えてたよ」
お好み焼きをフーフーしながら食べていた楓がぼやいた。
「みんな学生服姿だったよね。ブレザーならまだいいけど、女子はセーラー服で男子は学ランだったし、見てるこっちが寒かったな」
修也は懐かしそうに言う。
「卒業式の後の写真撮影が凄かったよね。お兄ちゃんと遥が女子に囲まれて大騒ぎになって、写真撮るために長蛇の列が出来てさ。私は門の前で一時間以上待たされたもん」
俺はフンと鼻で笑って誤魔化す。
「まあね。雪と言えば、楓の高校の卒業式も雪だったね」
修也に言われて思い出した。
そう言えば、その日、綺麗な粉雪が空から降っていたっけ。
彼が海外に行っている父親の代わりに楓の卒業式に参列するというので俺もついていったのだ。
「あの時、体育館が寒くて私ブルブル震えてたよ」
お好み焼きをフーフーしながら食べていた楓がぼやいた。
「みんな学生服姿だったよね。ブレザーならまだいいけど、女子はセーラー服で男子は学ランだったし、見てるこっちが寒かったな」
修也は懐かしそうに言う。
「卒業式の後の写真撮影が凄かったよね。お兄ちゃんと遥が女子に囲まれて大騒ぎになって、写真撮るために長蛇の列が出来てさ。私は門の前で一時間以上待たされたもん」