溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
「うん。そうさせてもらう」

こんなちょっとした日常のやり取りに幸せを感じてしまう。

ニコリと笑ってバスルーム向かおうとしたら、遥に「滑って転ぶなよ」と声をかけられた。

「はい」

注意されているのに、顔が自然と綻んだ。

ホント、私……大事にされてる。

不意に彼がくれた指輪が目に入り、じっと見入った。

中央にメインのダイヤがあって、それを取り囲むように小さなダイヤが散りばめてある。

まるで花のようだ。

ダイヤも大きいし星のように煌めいていて、一目で高価なものだとわかる。

怖くて値段なんか聞けないが、この指輪を用意していたということは、以前から私にプロポーズするつもりだったのだろう。

「遥と結婚するんだ」

この指輪があるんだもん。

さっきのプロポーズは夢じゃない。

指輪を見ていると、じわじわと実感が湧いてくる。
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