溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
「お前も付けっぱなしで出て行ったぞ」

「あっ、そうだっけ?」

あの時は気が動転していたから……。

でも、遥も消し忘れたということは、私のことで相当焦っていたのだろう。

「ごめん」

遥に心配をかけたのが申し訳なくて謝る。

ふたり並んでリビングに入ると、彼がネクタイを緩めた。

「お前、何か食べたのか?」

不意に遥に聞かれ、何も考えずにホテルで口にしたものを答える私。

「ジンジャーエール」

「それは飲み物だろ?何食べられそうだ?」

彼は呆れ顔で言って、スーツのジャケットを脱ぐとソファにかけた。

「うーん、にゅう麺とかなら食べられるかも」

顎に手を当てながら答えると、遥はシャツの袖を腕まくりしながら頷いた。

「了解。準備しとくからシャワーでも浴びてこい」

彼はひとり暮らしが長いせいか、結構料理もする。

しかも、美味しいんだよね。

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