溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
この状態からどう赤ちゃんの姿になるのか謎だ。

すくすくと育って無事に産まれて欲しい。

診察を終えると、先生からエコーの写真をもらい、ニコニコ顔で待合室に座っている遥の元へ向かう。

彼は神に祈るように指を組んで私を待っていた。

その姿がなんだか愛おしく思える。

ひょっとして私と赤ちゃんのことを祈っていたのかな?

遥と目が合うと、ニコッと微笑み、早速エコーの写真を見せた。

彼がスッと立ち上がり、写真を見ながらホッとした顔で言う。

「妊娠三ヶ月くらいか?」

遥の発言に驚いて聞き返した。

「なんでわかったの?」

「出産関係の本読んでたから」

涼しい声で彼はさらりと答える。

なんと、私に内緒でそんなことをしていたとは。

驚いてあんぐりと口を開けていたら、彼が得意げに言った。

「お前なんかより詳しいぞ。だから安心して産め」
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