溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
土の上で魚が暴れて、うまく掴めず、遥に助けを求めた。
「遥、外せない」
「はいはい」
嫌な顔はせず、慣れた様子で魚から針を外す彼。
「初めて釣った感想は?」
「楽しいかも。魚がかかった瞬間が面白い」
「まずは一匹釣った。あと九匹目指して頑張れ」
遥はにこやかに笑って魚を逃す。
それから七匹までは途中糸が絡まったりもしたけどなんとか釣り上げた。
「私……釣りの天才かも」
ニマニマしながらリールを巻いていたら、遥に笑われた。
「調子に乗り過ぎ。そのルアーなら六歳の子供でも釣れる」
遥は金具のリールの色を時々変えながら、五十センチを超える大物を何匹も釣っている。
昔はよく兄とここに来たって言うし、かなり釣りが好きらしい。
お昼になると、魚もお腹いっぱいなのか、私のルアーにも反応しなくなった。
「遥、外せない」
「はいはい」
嫌な顔はせず、慣れた様子で魚から針を外す彼。
「初めて釣った感想は?」
「楽しいかも。魚がかかった瞬間が面白い」
「まずは一匹釣った。あと九匹目指して頑張れ」
遥はにこやかに笑って魚を逃す。
それから七匹までは途中糸が絡まったりもしたけどなんとか釣り上げた。
「私……釣りの天才かも」
ニマニマしながらリールを巻いていたら、遥に笑われた。
「調子に乗り過ぎ。そのルアーなら六歳の子供でも釣れる」
遥は金具のリールの色を時々変えながら、五十センチを超える大物を何匹も釣っている。
昔はよく兄とここに来たって言うし、かなり釣りが好きらしい。
お昼になると、魚もお腹いっぱいなのか、私のルアーにも反応しなくなった。