わたしと専務のナイショの話
「そうだな。
 よく考えたら、御堂がお前なんか相手にするわけないよな」

 いや、それもどうなんだ……と思っていると、京平は強くのぞみを抱き締め、キスして来ようとする。

「や、やめてください。
 親がいます」
と京平の顔を押し返そうとすると、

「言ったろう。
 お前が悲鳴を上げたところで、助けは来ない。

 お前をさっさと嫁に出したいお前の親は、ドアの陰から、ひひひひひ、しめしめ、と覗いているくらいのものだ」
と京平は言ってくる。

「……どんなイメージなんですか、うちの親」

 私をえへっとか言ったり、この人のイメージはおかしい。

 そう思うのぞみに、京平は、そっとキスしたあとで、ああ……そうだ、と付け足してきた。

「そういえば、メールでハートマークを送ってきたのもお前だけだ」

 後ろのベッドにのぞみを押し付けるようにして、もう一度、キスしたあとで、

「あ」
と京平はなにか思い出したように声を上げる。
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