わたしと専務のナイショの話
「そんなこともないと思いますが。

 万が一、そんな風に御堂さんが見てたとしたら、それは、おそらくきっと、人がなにか小さき者を見るときのあの目線じゃないですかね?」

 ちっちゃい子とか、ハムスターとか、猫とか見るときみたいな、と思いながら言うと、

「まあ、そうなんだろうけどさー。
 私もあんな目で見られたいなあとか思ってさっ」

 などと万美子は言ってくる。

「そうだ。
 お昼二人で、どっか食べに行きます? 永井さん」

「あら、あんたから誘ってくるなんて珍しいじゃない」

「はあ、永井さんとふたりきりになると緊張するので、ちょっと避けてたんですが」
と言って、

「本人に向かって言ってる時点で、なんにも緊張しそうにないけどね……」
と言われてしまった。

「それで、私の話も聞いてくださいよ~。
 専務ってば、御堂よりお前が心配だとか言うんですよ。

 私、どんだけ信用ないんですかね?」
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