わたしと専務のナイショの話
 ……いやあのですね。

 今のはですね。

 御堂さんが好みでない、というだけではなく。

 私は、貴方のことが好きみたいだから、御堂さんのことは好きにならない、という意味だったんですけど。

「お、ちょうどタクシー居るな」
と京平は駅前を見て言う。

 聞いてください、専務、人の話、と思いながら、のぞみが溜息をつくと、
「どうした?」
と京平は振り返り、言ってくる。

「いや、思いを伝えるって難しいですね……」
と愚痴のように言うと、京平は、

「なんの話だかわからないが。
 俺はお前と話すたび、いつもそう思ってたぞ。

 ようやく、俺の気持ちがわかったか」
と文句を言ってくる。

「……うーん。
 今、我々は、めちゃくちゃすれ違っています」

「なにがだ?」
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