わたしと専務のナイショの話
「決めたっ。

 コンパするわよ、のぞみ。
 一緒に来なさい。

 一緒に来て、私を引き立てるのよっ」

「ええっ?
 コンパとか、専務に殴り殺されますっ」
と言うと、

「あんた、なんだかんだ言って、専務の言いなりじゃない。

 確かに、専務が束縛してるのかもしれないけど。

 自分から扉開けて、専務の作った檻の中に入ってってる感じがするのよね~」
と言ってくる。

「いやだって。
 昨日、思ったんです。

 ……私、やっぱり、専務のこと、好きなのかもなって」

「じゃあ、結婚したんでいいじゃない」

「でも、お友だちと喧嘩した弾みでとか。
 お父さんと話した弾みでとかで、話が進んでいくばっかりで。

 私とは、なにも進んでないし。

 昨日もそんな感じで、ちゃんとプロポーズとかしてもらってな……」

 いきなり、ガサガサ片付け始めた万美子は、
「さ。
 もう戻ろうかな」
といきなり立ち上がる。
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