わたしと専務のナイショの話
いやあ、さっきは、ちょっとカッとなってしまって。
すまんすまん。
忘れてくれ、と苦笑いして言ってくるんだろうな、と信じるのぞみの耳に、その言葉は飛び込んできた。
「今、ちょっと予定がつんでて、なかなか日取りが決められそうにないんだが」
京平は細かく予定の書き込んである卓上カレンダーを手にしている。
「……なんの日取りですか?」
思わず、そう訊き返すと、京平はカレンダーから目を上げ、
「俺たちの結婚式のに決まってるだろう、莫迦め」
と貴方、本当に私と結婚したいんですか? と改めて問いただしたくなるような口調で、言ってきた。
「樫山と早苗がいつ結婚するのか知らないが、それよりは先にしよう」
だーかーらー。
負けん気だけで突っ走るとロクなことがないですよー。
もしかして、教師辞めて専務になったのも、誰かになにか言われたからなんですか? と思っていると、その考えを読んだように、京平は言ってくる。
すまんすまん。
忘れてくれ、と苦笑いして言ってくるんだろうな、と信じるのぞみの耳に、その言葉は飛び込んできた。
「今、ちょっと予定がつんでて、なかなか日取りが決められそうにないんだが」
京平は細かく予定の書き込んである卓上カレンダーを手にしている。
「……なんの日取りですか?」
思わず、そう訊き返すと、京平はカレンダーから目を上げ、
「俺たちの結婚式のに決まってるだろう、莫迦め」
と貴方、本当に私と結婚したいんですか? と改めて問いただしたくなるような口調で、言ってきた。
「樫山と早苗がいつ結婚するのか知らないが、それよりは先にしよう」
だーかーらー。
負けん気だけで突っ走るとロクなことがないですよー。
もしかして、教師辞めて専務になったのも、誰かになにか言われたからなんですか? と思っていると、その考えを読んだように、京平は言ってくる。