わたしと専務のナイショの話
 



 結局、なんだかわからないが、ピコピコ光っているジュースを買ってもらった。

 くずかごから溢れ出しているゴミの山の横の花壇の端に腰掛け、二人でそれを飲む。

「やはり、専務にはかなわないな」
とこちらを見ないまま、祐人は言ってくる。

「こんな非日常の空間に連れ出して、俺の毒気を抜いて、坂下に詫びさせようとか」

「いや――

 単に遊びたかったんじゃないですか? 自分が」

 さっきから、随分つぎ込んでいるようだが、大丈夫だろうか、とのぞみは斜め前の屋台で、射的に興じている京平を見ていた。

「抑圧された少年時代を送ってそうですからね。
 あんまりこういうところで遊んだことがないんじゃないですかね」
と京平が聞いていないのをいいことに勝手なことを言っていると、

「のぞみ!」
と珍しく浮かれた様子の京平が戻ってきた。
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