わたしと専務のナイショの話
「ほら、キャラメルをやろう」
と言う。

「キャラメルとれたんですか。
 ……偉いですね」

 なにか他に言いようもなく、そう言うと、京平は祐人に、
「お前には、これをやろう」
と小さなマスコットを渡していた。

 パンダだと思うのだが、全然パンダに見えない怪しいマスコットだった。

 私が作っても、もうちょっとマシだと思うが、と思いながら見ていると、
「こっちをのぞみにやろうと思ったんだが、取ってみたら、変だったから、お前にやる」
と言っている。

「専務」

 罰として(?)、それを受け取りながら、祐人は京平を見上げて言った。

「すみませんでした」

「謝るな。
 思い出すと、お前を射殺したくなるから。

 言っておくが、あの射的の銃でじゃないぞ。

 いつもグアムとかで撃ってる本物でだ」

 のぞみ、と射的の屋台を振り返り、京平は大きな声で言ってくる。

「難しいぞ、あれ!
 本物の銃よりも!」

 声デカイですっ。
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