その瞳は、嘘をつけない。
「彼女、映見ちゃんっていうんです。」
「うん?」
不思議そうに、見つめ返してくる一之瀬さん。
「彼女にこの間の合コンのことを話したら、彼女も警察官の方たちと合コンしたいって言ってて。それでもしご迷惑でなければ・・・・。」
「あぁ、合コン開けってこと?」
「そう・・・です。」

少し考え込むように上を見上げたあと、一之瀬さんが口を開く。
「彼女作りたがってる野郎はいくらでもいるから、男は集まると思うけど。」
「本当ですか?きっと映見ちゃん喜びますよ!彼女顔が広いから、女の子もすぐ集まっちゃいますよ。」
なんてったって、警察官相手。
集まるどころか殺到しそう。

「お前も行くのか?」
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