もう一度、愛してくれないか
『……専務』
伊東が神妙な声になった。
『早とちりして、申し訳ありませんでした。
うちの家族にもしっかりと説明しておきます』
スマホの向こうでは土下座してるかもしれない。
ああ見えて、仕事はデキるヤツだから「謝罪」する姿はレアものだ。
だが、その舌の根も乾かないうちに、声を潜めて訊いてきた。
『……それにしても、専務、ええ歳して、
自分の嫁をラブホに連れ込まはったんっすか?』
……うるさいっ、大きなお世話だっ!
だから、言いたくなかったんだっ!!