もう一度、愛してくれないか
いつもとは違うシチュエーションだからか。
長いながいキスになった。
息を継ぐためにくちびるを離した瞬間、紗香が訊いてきた。
「……ねぇ……お風呂っ……
……お湯が……溢れてるんじゃないのっ?」
激しいキスの応酬で、喘ぐような息になっている。
……あふれたお湯がもったいない、という主婦歴二十年以上の矜持はリスペクトするが。
「心配するなっ。
うちの風呂のように……自動で止まるっ」
こっちもいつも以上に気持ちが高ぶって、荒い息になっていた。