御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
男二人に挟まれるようにして、私は後部座席の真ん中に座らされている。
右側に座る男ーー鏑木(かぶらぎ)が、やはり見慣れたお抱え運転手に合図をすると、車が速やかに動き出す。
「ねえ! 家はこっちじゃないんだけど⁉︎」
鏑木越しに車窓を見ると、自宅とは反対方向に向かって走っている。
捕まってしまったのは仕方ないとしても、もしや、家にも帰らずこのまま……?
「このまま、例の別荘に向かうようにと旦那様に言われております」
私の心の声に続くかのように、左隣に座る小宮山(こみやま)が淡々と答える。
やっぱり……このまま向かう気なんだ……!
絶対に、嫌だ……!
でも、こうなってしまったらもう逃げられない……!
右側に座る男ーー鏑木(かぶらぎ)が、やはり見慣れたお抱え運転手に合図をすると、車が速やかに動き出す。
「ねえ! 家はこっちじゃないんだけど⁉︎」
鏑木越しに車窓を見ると、自宅とは反対方向に向かって走っている。
捕まってしまったのは仕方ないとしても、もしや、家にも帰らずこのまま……?
「このまま、例の別荘に向かうようにと旦那様に言われております」
私の心の声に続くかのように、左隣に座る小宮山(こみやま)が淡々と答える。
やっぱり……このまま向かう気なんだ……!
絶対に、嫌だ……!
でも、こうなってしまったらもう逃げられない……!