御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
夕食をいただいた後、一緒に洗い物をする。
今日は俺が全部やるよ、とも言われたけれど、さすがにそこまでやらせる訳にはいかない! とはいえ、結局こうして手伝ってもらっている訳なのだけれど……。
大和田さんはすぐ隣にいるのに、さっき変なことを考えてしまったせいか、何だか真っ直ぐに大和田さんの顔を見られない……。
余計なことを考えたくなくて、とにかくお皿洗いに集中していたその時だった。
「ねえ日和。俺達、昔に一度会ったことあるの、覚えてる?」
突然、そんなことを言われた。
お皿とスポンジを持つ手が、ぴたりと止まる。
「……昔?」
「覚えてない?」
大和田さんは持っていた食器をシンクに置くと、軽く手を洗ってタオルで拭いた後、私の目を優しく見つめる。
距離が少し近くて、ドキドキする。
「俺の父親と日和のお父さん、実は昔からの友人みたいでさ。日和が七歳くらいの時だと思うんだけど、俺、父親と一緒に結城家にお邪魔したことがあるんだよ。その時に日和とも会って少し遊んだんだけど、覚えてないかな?」
「……すみません。全く覚えてないんですが」
「ははっ。そうだよね〜。逆に〝あー思い出した!〟とか言われても驚くしね〜」
おかしそうに笑っている様子を見るに、そこまで気にしなくても良さそうだけれど……そんなことがあったなんて、私は全然知らない。
首を傾げる私に、彼は話を続ける。
「あの時は俺も当然幼かった訳だけれど……あの日会った日和が俺の初恋の相手、って言ったら……信じてくれる?」
え……。