御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「で、でも何で……」

彼の言葉が嬉しくない訳じゃない。キスだって、無理やりだったけれど……嫌ではなかった。

だけど、好きだって言われても、どうしたって信じられなくて……。


「初恋からずっと好きだったーーっていうのは大袈裟な言い方かもしれないけど、ずっと忘れられなかったのは本当」

大和田さんの長い指先が私の顎を持ち上げ、恥ずかしさでいつの間にか俯いていた私の顔を上向かせられる。


「大和田さん……?」

「日和と結婚出来るって聞いて、これはもう運命としか思わなかった。だけど日和が好きな人と結婚したくないなら、それでいいよ」

「え?」

「俺のこと好きにさせてみせるから」

そうしてまた、唇を奪われる。


強引に迫られて、無理やり唇を奪われて。

それなのに、怒るどころか抵抗出来ずにドキドキしてしまっている私は……本当にどうかしている。
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