御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「ん……」
あれ、寝ちゃってた……?
目を覚ますと、部屋は暗い。
寝ていたと言っても、多分ほんの少しの間うとうとしていただけで、時刻は真夜中のはず。
「ねえ、今何時……?」
目を擦り、半分寝惚けた状態で、隣に寝ているはずの陽平くんに声を掛ける。
けれど返事はなく、彼のいるはずの場所へ視線を向けると、もぬけの殻だ。
「陽平くん……?」
名前を呼ぶも、返事が来るはずもなく。
おかしいな。私が寝てしまう直前までは隣にいたはずなのに……。
そんなことを思っていたら、ちょうどガチャリとドアが開く。
そこから、寝巻き姿の陽平くんが部屋の中へと入ってきた。
「あれ、日和。起きてたの?」
「あ、う、うん」
良かった。突然どこかに行ってしまったんだと思った……。
よく考えたらそんなことはありえないのだけれど、身体を重ねていたさっきまでが幸せ過ぎたから……その反動で突然悪いことも起きるんじゃないか、なんてことも考えてしまっていた。
「ごめんね、風呂入ってた」
そう言いながら、彼はベッドに乗り、私の隣へと再び入ってくる。
そう言えば、彼が帰ってきてすぐ……だったから、お風呂もまだだったんだ。
「……あ。ごめん、夕ご飯は食べた?」
「うん。用意しておいてくれてありがとう。美味かったよ。それより……」
「え?」
「良い眺め」
「へ? きゃっ!」
しまった。今自分が真っ裸だったのを忘れて普通に会話していた。私は慌てて毛布で胸元を隠す。