【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。






夜の街は人の理性を甘くさせる。




ちょっとだけ飲んだお酒で、こんなにも酔いが回るなんて...。



見つめた男の顔が、へたくそな落書きみたいにグチャグチャだ。




「バカな女だな、お前ら。
なんでこんな気味が悪いカラオケ店選んだか分かんねーのかよ?」



「ここは男が女を連れ込むのに"最適"な場所だぜ?
ホテルより安いし、店員も呼ばねーと絶対に来ないし。
お前らみたいな頭のネジゆるゆるの女は、取って食われるって場所さ」




男と金髪男がニヤニヤしながら言う。




助けを呼びたい

だけど

電話への距離も遠いし、部屋を覗く失礼な店員さんがいない限り、この状況から抜け出せられない。





ああ。



やっぱり男なんて嫌いだよ...。




光花ってば見る目なさすぎ...



でも光花だけのせいじゃない。



恋の1つや2つ、してみたいなんて。


甘い夢を見てみたいと、らしくない世界へ飛び込もうとして男について行った私も悪いんだ...。




バカだよ...ほんと大バカ。













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