【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





鈴じゃない、母さんは俺を選んだんだ。


母さんの言葉に、俺の長年の鈴への恨みが晴れていく。



鈴、なあ鈴。


お前はこの何年間、母さんの隣を独占し
母さんのお腹にいた時から、俺から母さんを奪った悪魔だ。


だけど悪魔は、いつかは祓(はら)われる運命。



俺は鈴に勝ったんだ。


母さんの愛情は、俺だけに向いていた


俺だけに向いていたんだよ......。







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