【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
愛情なんてものがこの世に存在していることに、吐き気を覚えたこの日。
黙って泣くことしか出来なかった俺は
現実を受け入れ母さんへの愛を捨てた。
そして
大好きだった母さんの愛情なんかなくても生きていられることを無理矢理にでも思い知らされたのは
隣に母さんがいなくても、月日は流れていくことを知ったから。
いつの間にか俺は、背が伸びて顔つきも変わり、大人の道を一直線に進み始める中学生になっていた。