【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「それじゃあ行くか」と未知さんがバイクにエンジンをかける。
発進するバイクにビックリして不本意ながら未知さんのお腹に手を回した。
「...」
きっと、私がどんなに頑張ったって、蘭君の心の傷が癒えることはないだろう...。
でもね、優しくすることはできるよ。
その優しさは嘘偽りない蘭君への愛だから
見返りなんていらない...ただ笑っていてほしい。
ーーー本当に、それだけなんだ。