「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜
「サム、彼はリュート。今日から、私付きの執事になったのよ」
初めて付いた執事にやや誇らし気にも言うのに、
「ようございましたね、お嬢様」
と、サムは優しく微笑んで、
「よろしくお願い致します。庭師をしているサムと申します」
リュートと握手を交わした。
「リュートです。お嬢様のことなど、いろいろと教えていただけたらと思います」
「はい、私なぞでよろしければ、なんなりと」
幼い私には、2人の会話が面白みがないようにも感じられて、
「サム、今度はどんな薔薇を植えるの?」
と、口を挟んだ。