「其の花の、真白に咲く」〜麗しの執事と令嬢の秘恋〜
「え…あなたが? でも、いいの…?」
「…ええ」
と、リュートは柔らかく微笑んで、
「薔薇は、紅白で咲いていればより見事で綺麗でしょうし、何より……」
そこまで言って、ふと言葉を切って私を見つめた。
「……何より、純白の薔薇は、ジュリア様のイメージにお似合いです」
不意にかけられた台詞に、胸がドキリと高まるのを感じた。
「……白い薔薇が、私に……?」
「…はい」と、リュートは頷いて、
「……けがれなく白い薔薇の花は、貴女のようです」
言って、僅かに染まった耳元に指で髪をかけた……。