幼馴染の 愛でられ姫
『美桜 ドキドキしてる?』

『っ ……してるょ』


『美桜、もっとドキドキして?』
上目使いで美桜を見つめる伊織

(うわぁ、うわぁ 伊織 近いょ)

『……/////』

『さ、着いたよ。降りようか』



ガチャ……
『どうぞ』

『あっ ありがとう』
(本当、さり気なくエスコートとか
かっこよすぎて伊織を直視出来ない……)

伊織は幼少期から 美少年で 髪はサラサラ
黒髪で 目尻にホクロのある美男子。
そして、容姿のみならず
頭脳明晰 で オマケにスポーツ万能……
弱点なんて 見当たらない人物なのである。

道行く人が 目で追うのも当然。

こうして ホテルのロビーに到着するまで
何人の女性が 振り向いた事か……


『美桜、到着だ。

緊張してるの?大丈夫、リラックスして?

ね?』くすっ


(緊張しないはずないじゃない。
何も聞かされてないのに……)

美桜の緊張は ピークに達していた。




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