今日もたっくんに溺愛されちゃっています。



たっくんの帰りを待つ間、誰もいない部屋でボンヤリしていると一気に疲れを感じ、突如睡魔に襲われた。



「バイトが終わって気が抜けたのかなぁ……」




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その日見た夢は、なんだか不思議なものだった。

大好きな甘い香りに包まれて、体がフワッと浮いたような感覚になって。そうやって心が満ち足りたところから始まり、

次の夢ではたっくんがセレブな美人令嬢と小悪魔な凜ちゃんの虜になっていて、夢の中の私はそれが悲しくてボロボロ泣いていて…

悲しいはずの夢なのに。

私の手に、頭に、頬に、目元に、唇に…

何度も温もりを感じて、不思議と幸せな気持ちになる夢だった。




「んー………」




いつもならうっすらと目を開けた途端、カーテンの隙間から差し込む日差しを感じるのに今日はまだ薄暗い。

仰向けに寝ている私の目に入ってきた天井は、見慣れた私の部屋のものとは明らかに違っていた。

私、どうしたんだっけ?

バイトが終わってたっくんのお家に来て、それで、それで…







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