今日もたっくんに溺愛されちゃっています。




「で?で?でっ!?」

「もう、ユメちゃんさっきからなんなの?」

「朱里が一番肝心なこと言わないからじゃん」

「一番肝心なことって?」

「だから…ついに結ばれた、とか?」

「結ばれたって…付き合ったのは結構前だよ?今さら何言ってるの?」



その返しが気に入らなかったのか、ユメちゃんの眉間にはシワがくっきり刻まれている。

そして、歌も入れてないこの状況で何故かマイクを持ち、スイッチを入れ、大きく息を吸い込んで。



「だーかーらー!!!ヤッたのかって聞いてんの、この鈍感ーっ!!!!!」




その大音量過ぎる声と衝撃的過ぎる言葉が部屋中に谺すれば、ビックリしすぎて瞬きするのも忘れてしまった。



「…ったく、こんなこと言わせないでよね」

「そ、そんなこと言わないでよ。しかもマイクで…」

「で?」

「へ?」

「ヤッたんでしょ?」

「ヤ…ってないしっ!」

「はぁ?嘘でしょ?一緒に寝てるのに有り得ない」

「本当だもん」

「マジ?拓海くん修行僧なの?無自覚で無神経なあんたに相当悶えてる気が…可哀想…」

「どういう意味?」

「はぁ、話になんない。歌おっと」



呆れたようにため息をついたユメちゃんは再びマイクを持って歌い始めてしまった。



流行りの曲を聞きながら、私は考えていた。



一緒に寝るだけって…そんなに変なこと?

一緒に寝たら、そういうことしなきゃダメなのかな。

そんなのしなくたって…私は充分幸せで、満たされてるのに。
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