今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
「朱里、どしたの?今日は朝からずっとボーッとしてるけど」
「へっ!?あ、ユメちゃんおはよう」
「はぁ?バカ。もう昼だよ」
「えっ?嘘…」
ボンヤリしすぎてもうお昼になってたなんて…
朝、たっくんと一緒に学校来たんだっけ?
というか、ずっとたっくんの隣で授業受けてたんだよね?
ああ、そんなことすら記憶にないなんて私どうしちゃったのかな……
「朱里はお弁当?私、購買なんだ。一緒に来てくれる?」
「うん。私も飲み物買いたいし」
はぁ。色々考えたってお腹はちゃんと空く私。
なんだかなぁ…
「わっ、ラッキー!矢吹先輩がいる」
購買に着くと、何故かユメちゃんは大興奮した様子で私の腕をグイグイと引っ張ってくる。
「矢吹先輩?誰?」
「知らないの?中学も一緒だったのに…ほら、あそこにいる人」
ユメちゃんが指さした先には、長身で黒髪の男の人がいた。
同じ中学だと言うわりに、私がその人を見たのは初めてだった。
「矢吹 諒介(やぶき りょうすけ)先輩!超イケメンだよねぇ。中学時代は結構ヤンチャしてたみたいだけどそこがまたイイ!」
「あの人、同じ中学にいたの?全然知らない」
「まぁあんたの近くには最上級のイケメンがいるからね。他の男なんて目に入んないか」
「それって…たっくんのこと?」
「他に誰がいんのよ?あー矢吹先輩と付き合いたーい」
「ユメちゃんは他校に彼氏いるでしょ」
「あ。バレた~?へへへ~」
こんな会話をしている間にも、ずっと感じる視線。
矢吹先輩…ずっとこっち見てる気がするけど、気のせい?
ユメちゃんが騒いでるの聞こえちゃったのかな。