今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
「諒介さん…辛い?」
「いや、一人で暮らせるのは寧ろラッキーだと思ってる」
「ラッキー?」
「だってさ、好きな女が隣の家に住んでたらキツイだろ?近くにいたらいつも理性ぶっ飛びそうになるし。だから離れられてラッキーなのかも」
「そっか…でも、それでいいの?」
「しょうがないじゃん。俺はできる限りのこと全部やりきったけどダメだったんだから」
諒介さんと俺は同じだと思っていたけど全然違う。
俺は諒介さんと違ってまだ何にも行動にうつせてないから。
勝手に苦しんで、勝手に諦めようとしてるだけだから。
まだ何にもやりきってないのに…本当にこれでいいのかな。
「それで?おまえの話ってなに?」
「あ…なんでもない」
諒介さんに比べたら俺ってなんて薄っぺらいんだろう。
そう思うと、とても言えなかった。
「ふーん…これ貸してやる。今日はタオルだから文句ないだろ」
「ありがと。傘持ってきてなくて濡れちゃった」
「そうじゃなくて、また泣いてんじゃん。また言えそうなとき聞いてやるから」
「…ありがと」
諒介さんは、どこまでも大人だと思った。