野いちご学園外伝(ホワイトデー)
「本当にごめん、謝罪以外の言葉はありません」

「大丈夫ですわ。あの、それで手紙は・・・」

「うん、読んだよ。あぁ・あ・ありがとう」

気まずい

「はい」

う~ん、なんて返答したらいいものか


「・・・」

「・・・」


『ちゃらららら~』

『せ~のっ!!』


「うるっさいわっ!」「ちょっと静かにしてくださる?」

『『『えっ』』』



「今シリアスな場面なの、空気読んで」

『『『えっ』』』


「まったくもう、ですわ」

『姫・・・あの』


「残念ですが、時間切れですわ」

キ~ンコ~ン、カ~ンコ~ン


『ふむ、鐘か。では、放課後に』

「アラブ先輩、ごめん。放課後は私と一緒に過ごす予定なんだよね」

「まぁ!いいのかしら?」

『なんということだ・・・鐘が憎い。まるで、童話のシンデレラのように。楽しかった時間も終わり、まもなくホワイトデーの魔法もとけてしまうのか・・・、儚い・・・』
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