7人目のバンドマン
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僕は電車通学をしている。
高校⇔最寄り駅は自転車。
地元の駅⇔自宅は徒歩。
最寄り駅に自転車を停めると、僕が乗る電車の時間が迫っていたので改札まで走った。
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“ドッペルゲンガー”
<シーン23>
「別れよう。」
「は!?」
「もう無理。ケンタとは付き合えない。」
「急になんだよ。
何でそんなこと言うんだよ!」
「昨日どこにいたの!?」
「昨日は・・・仕事が遅くなって結局終電までずっと会社にいた。」
「嘘!!
ケンタが私じゃない他の女と腕を組んで歩いてたって氷室くんが言ってたもん!」
「!?」
「ひどい・・・。」
「ちょ・・・ちょっと待ってよ。
・・・・俺じゃないんだよ。
ミキ信じてくれ!
それは俺じゃないんだよ!」
「・・・さようなら・・。」
「待っ・・・!」
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