Dark Light

でも、確かにこのままパンクした自転車に何もさせてもらえないのはこっちにとっても罰が悪い。






「すみません。

全て、こちらの責任ですのでお詫びさせて下さい。」





と言うと彼は自転車から目を離し、私を一瞥。





「いや、大丈夫です。

本当に気にしないで下さい。

それにそこまで丁寧に特別対応されても困りますから。」






と意味の分からない事を言った後、




「久しぶりに出て、結局これですか。」




と呆れた面倒顔。





・・・特別対応？、、私してる？今ので？





この人、意味が分からない。




最近はこういう人にしか会わないな、私。





「えっと、全てこちらの責任なのは確かなので特別対応も何も無いです。


まさかこんな暗い中、たまたま店員が瓶ケースひっくり返して、中身を割り飛ばして、そこにたまたま自分が通るなんて誰も考えないでしょうから。」