Dark Light
サラサラの茶色い短髪に細縁のインテリ眼鏡。




賢そうな印象を受ける顔とは反対に左耳に１つついたリングピアス。





その人は泉さんや玲夜、総長の彼と並ぶほどのスタイルの良さで自然と見上げ過ぎる首が痛い。






何も反応しない彼の返事を待っていたら、思いもしなかった一言。







「……小学生？」







……はぁ？






意味不明、と見つめていると彼は、あぁと言って続きを話す。







「すみません。あまりにも小さかったので。


今のは失礼でした。」






と少し頭を下げた後、






「自転車ですが、タイヤがパンクしてしまいましたが、こちらの不注意でもあるので気にしないで下さい。」






と眼鏡のブリッジを中指で上げながら、淡々と話した。






あまりにも無機質に話したので、失礼だが本当に人なのかと疑ってしまった。






「……にしても、久しぶりの外出なのに車が使用中で自転車で来て、その自転車もパンクするとは。ついてないみたいだ。」






と自転車を眺めながら、呟く彼。





そんな意は無いのだろうが、こちらからしたら嫌味のような聞こえる。






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