美しく優しいお姫様は探偵で
美城さんが言い返すことができないっていうのは……
あ、納得。
今横目で美城さんを見たんだけど、女神さまにみたいに微笑んでる。
そうだ、宇佐美さんと先輩の勝負の決着はついたかな……?
「そこまで言うなら聞いてやるよ」
ついたみたいですね。
勝者、宇佐美さん。
宇佐美さんは小さく親指を立てていた。
「さて、次の場所に移動しましょうか。そうだ、東雲さん。友人の小春さんに事件現場に来るよう連絡お願いしますね」
「え、小春ちゃんに……?」
「はい」
私はよくわからないまま、美城さんに言われた通り小春ちゃんに連絡した。