冬の花火…そして…
僕は男子校に入学した。


友達もでき、学校の行事もありそれなりに楽しく半年が過ぎた。


山が赤く染まりやがて木が裸になる季節が来た。


『家族で旅行に行こう。』

母が突然言い出し、1週間後に愛媛の山奥のキャンプ場に行った。


うちは基本、亭主関白だがこうゆう意見はなぜか母の意見が採用された。


父もキャンプが好きで、夏休みに何処にも行っていなかった。


だから子供を楽しませてやろうという親心だったのだろう。


特に不思議には思わなかった。


そこはキャンプ場といっても、テントではなくロッジで、普通の家と何ら変わりはなかった。


唯一の違いといえば、山奥のお友達がロッジの中を飛びまわっていた。


だけど、別に傷心旅行ではないのでこの山奥のお友達と仲良くなる気はさらさらない。


むしろ飛びまわってうざかった。


何匹かやっつけた。


近くには河が流れている河原がある。


土日の休みだったので一泊二日だ。


昼ご飯の甘いカレーを食べている時だった。


ピンポーン!!!


ロッジのチャイムが鳴った。
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