冬の花火…そして…
『こんにちは。』
母が見に行った。

『隣に泊まりに来たミナモトです。二日ですけどよろしくお願いします。』


僕のスプーンの動きが止まった。


あわてて玄関に行くと、そこには髪型を変えたチィが立っていた。


『久しぶり〜。』


少し弾んだ声と同時にチィの笑顔が輝いた。


『ど、どうして…?』
動揺した声で答えた。


『二日間、一人旅をしにきたの。』


『そう…。』


『…。』


『とりあえず外で話そう。』僕がチィを外に誘った。

二人で話しがしたかったのもあるけど、何より僕の後ろにいた母の視線が恥ずかしかった…。
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