Perverse second
リラクゼーションルームはそう広いわけじゃない。
しかし自販機や観葉植物が多く置かれているおかげで死角が多い。
いつもなら仕事の合間に訪れて落ち着ける空間のはずなのだが。
なのに今は三崎の姿を探すのに邪魔だと思っているなんて、ずいぶんと身勝手な話だ。
呼吸を整えながら自販機と植物に遮られた奥に目をやると。
困惑したように俺を眺める三崎と目が合った。
本当に……。
本当にいてくれた。
「三崎っ」
名前を呼びながら彼女の元へと駆け寄ると、俺は三崎の両肩をガッシリと掴んだ。
三崎は驚いたのか、ピクリと肩を震わせて頬を染めた。
いまだ整わない呼吸に苦戦している俺を、三崎は大きな瞳で見つめる。
そんな視線を受けながら、俺はは大きく深く息を吐いた。
ここに三崎がいるということに安堵しかなくて。
「間に合ってよかった……」
小さく心の声が漏れてしまったのと同時に、俺は無意識に三崎を強く抱きしめてしまった……。