Perverse second
「こーんなウジウジしてる恋愛初心者なんか、いい女の部類に入るわけないじゃないですか」



「ひど……」



三崎は軽くショックを受けているようだったが、竹下の言う通りだったからこその結果じゃないか。



三崎が恋愛上級者だったなら、とっくに津田さんを選んでいるだろうから。



「なのに仕事はできてイラつくし、高嶺の花とか言われてムカつくし、柴垣さんと津田さんの独身ツートップに惚れられるなんて腹が立つ」



なんだろう。



本人は思いきり貶しているつもりなのだろうけれど、俺にはとてもそう聞こえない。



それどころか悪い気はせず、納得さえしてしまう。



「竹下、お前、意外に三崎のこと評価してる物言いしてるぞ?」



気付いていなさそうな竹下本人にそう教えると、彼女は途端に勢いよく捲し立てた。



「はあっ!?冗談じゃない。私の中の三崎さんの評価なんて、のび太ですよ、のび太!」



「のび太!?」



竹下の例えにショックを受けたのか、目を見張る三崎の横で、俺は「ぶはっ!」っと大きく吹き出した。



「2人とも酷いっ」



ふくふくとした頬を膨らませ、可愛らしく三崎が拗ねると。



「人の評価なんてそんなもんです」



まるで身をもって体験したかのように、自信たっぷりに言ってのけた竹下の言葉には説得力がある気がした。



「何にしても私、三崎さんに構ってる暇ないので。それに、よく考えたら柴垣さんより津田さんの方が男として上ですよね」



「ぷはっ」



「……」



今度は三崎が吹き出す番のようだ。
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