Perverse second
「腹減った…」



「第2陣も昼から帰ってくって連絡あったし、俺達も飯食い行こう。美味い海鮮丼食べたいやろ?」



「食べたいに決まってる」



福岡は海鮮だけでなく米もうまい。



女性陣で先に飯に行った三崎は何食ったんだろ。



いつも昼間は行列ができるという程の店は、こじんまりとしていて店内に足を踏み入れた途端、海の香りがした。



さすがに15時も近いとあって店も空いていて、注文するとすぐに立派な海鮮丼定食がやってきた。



口いっぱいに頬張ると、そりゃあもう言い表せないほど美味くて。



おかげで後半戦もしっかりと実績を上げることができた。



展示会一日目は無事予算クリアで、みんな笑顔で会場整備を終えた。



「さすが柴垣。押さえるところはしっかり押さえて、渡せるところはキッチリ渡す。勉強になったよ。俺もあんなふうにやっていかないかんね」



会場を出ながら豊島がそう言ってくるけれど、俺が見ている限り、豊島だって同じ事をしっかりとこなせている。



後は下が吸収できるかどうかが問題なだけだ。



俺を立ててくれる豊島にだって、本当はそれを分かっているはずだ。



「飲み会の場所って近いのか?」



俺はあえて話をそらしてそう聞いた。



「ああ。ここからタクシーで10分ちょっとかな。タクシー呼んでくれとうはずやけど」



出入口を避けたところにタクシーが数台止まっているのが見え、みんな順番に乗り込んでいるようだ。
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