もう1度だけ、信じさせて。



「あたし、桜田 千秋。己龍の元姫。」


「ハァ?己龍の元姫?」


笹原と言う男が、怪訝そうな顔で見てきた。


「なんで、敵の族の元オヒメサマがいるんだよ。」


「事情があるんだよ。千秋は、元々桜蘭に入っていた。いろいろ教えてもらえ。俺は忙しいから行くぞ。」


千夏が、部屋から出て行き、気まずい空気が流れる。


「俺は認めねぇからな。」


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