極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「だからそれがダメなんだって」


でも有香にぴしゃりと怒られた。


「もう少し女として自覚もたないと」


ため息をついて緑茶をすする。
女でいるって、ある意味重労働だ。

言い訳かもしれない。でも、私の二十四時間は女でいるためには過酷すぎる。
男性社員ですら音を上げるほどの就労時間のあと、自宅にいられる時間はわずかだ。

職場の既婚男性のように身の回りの世話をしてくれる家族がいるわけでもない。
女である以前に私も人間だから、気力と体力には限界がある。

でも一技術者として、職務は疎かにしたくない。


恋に仕事、自分磨き。
女にはミッションが多すぎる。



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