極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
技術部門にいる私の仕事は特殊で、ほぼ毎日、実験データの解析のためにクリーンルームに入る。
そこは塵や埃が厳禁なので、頭のから足の先まですっぽりと覆う白い防塵服とマスクを着用する。
マスクをしていても、お化粧は禁止。
せいぜいこっそりリップクリームを塗るぐらいしかできない。
学生時代に思い描き、憧れたようなオフィスガール像とは程遠い状態だ。
だからこうして品川に来る時は、メークやお洒落が叶うのが嬉しかった。
普段は後ろで一つにまとめているセミロングの髪も、今日は下ろして緩く巻いてみた。
でも、田舎出身で、大学に入るまでお洒落をしたことがなかったせいだろうか。
美人でセンス抜群の有香と違い、私は今一つ自信が持てない。
元々の容姿が平凡な上に、毎日ノーメークで引き込もる仕事ばかりしていたのでは、女子力が上がるはずもない。
そして、刺激になるような男性との出会いもない。
二十七歳を迎えた私には、目下それが悩みだ。
それでも今日の私は普段とは別人のはずだ。
そう自分を鼓舞する私の横で、有香はまだ嘆いている。
そこは塵や埃が厳禁なので、頭のから足の先まですっぽりと覆う白い防塵服とマスクを着用する。
マスクをしていても、お化粧は禁止。
せいぜいこっそりリップクリームを塗るぐらいしかできない。
学生時代に思い描き、憧れたようなオフィスガール像とは程遠い状態だ。
だからこうして品川に来る時は、メークやお洒落が叶うのが嬉しかった。
普段は後ろで一つにまとめているセミロングの髪も、今日は下ろして緩く巻いてみた。
でも、田舎出身で、大学に入るまでお洒落をしたことがなかったせいだろうか。
美人でセンス抜群の有香と違い、私は今一つ自信が持てない。
元々の容姿が平凡な上に、毎日ノーメークで引き込もる仕事ばかりしていたのでは、女子力が上がるはずもない。
そして、刺激になるような男性との出会いもない。
二十七歳を迎えた私には、目下それが悩みだ。
それでも今日の私は普段とは別人のはずだ。
そう自分を鼓舞する私の横で、有香はまだ嘆いている。