極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「自分の境遇への反抗心をそんなところで主張してたんだな、今思えば子供だったよ」


特権階級であることに慢心せず淡々と受け止めているように見える彼にも、過去にはそれなりの葛藤があった。
祖父からのプレゼントを拒絶してしまった後悔も感じられて、クールな顔の裏側に隠された家族への情に触れると、そんな彼が余計に愛おしくなる。


「とはいえ、いざ行こうと思っても忙しくてなかなか行けなかったんだ」


彼の説明によると、露天ジャグジーもあり、今夜使えるように管理人に連絡してあるという。

一緒に暮らしているとはいえ、好きな人との初めてのお泊りが嬉しくてたまらない。
張り切りすぎも恥ずかしいので、彼の話を聞きながら顔を引き締めているのに苦労した。


< 254 / 365 >

この作品をシェア

pagetop